相談事例 CASE03若くして友人同士で起業したケース
- 3人起業
- 友人同士で起業
- 会社設立
- 20代で会社設立
こんな方に
参考になる事例です
こんな方に参考になる事例です
- 20代で会社設立を考えている方
- 友人や知人と2〜3人で会社を始めようとしている方
- 自己資金がそれほど多くない状態で起業を考えている方
- 複数人で会社を作るとき、何を決めておけばいいのか分からない方
- 設立後の経理などをどこまで自分たちでやるか迷っている方
はじめに
今回は、20代という比較的若いタイミングで会社を設立された方たちの事例をご紹介します。
会社設立というと、ある程度会社員として経験を積み、30後半~40前半でこれまでの仕事や人脈を生かして独立するというケースをよくみかけます。
一方で、
「友人3人で会社を作ろうと思っています」というような、20代の方からご相談をいただくこともあります。
大学在学中だったり、卒業してまだ数年だったりの時期。
当然、社会人経験はあまりなく、自己資金が何千万円もあるわけでは無い状況です。
「そんなに若くして会社を作って大丈夫なのか?」
と思う人もいるかもしれません。
ただ、実際に何社か見ていると、若い人は若い人で、結構現実的な会社の始め方をしています。
一旦事務所は借りずに自宅から始めて、すぐには人は雇わず、自分たちで事業を進めていきます。
一方で友人同士で始めるからこそ、最初に決めておいた方が良いこともあります。
今回は、そんな20代・学生時代に会社を作った場合、実際によくみられるケースについてご紹介します。
本事例は、実際にご相談いただいたケースをもとに、個人・法人が特定されないように調整して掲載しています。役員報酬の税務上の取り扱いや具体的な税額判断については、税理士等の専門家への確認が必要になります。
ケース概要
- 会社の状況
- 20代の友人同士、3名で会社を作った会社
- ご相談の状況
- 記帳と給与計算業務を代行させていただきつつ、社内状況についてのご相談もいただいた
最初はだいたい「均等でいいよね」となる
若い方の会社設立で比較的よく見かけるのが、2~3人の友人や、何人かの知人同士で意気投合して、一緒に会社を始めるケース。
同じことをやりたい仲間が集まって、「じゃあ会社を作ろう!」と盛り上がり、事業をスタートさせます。
当然、仲間同士でみんな同じ方向を向いているので、役割や株式の話になったときに「3人で始めるんだから、均等で良いよね!?」となるパターンが多いです。
まぁ、最初はそうなりますよね。
これから一緒に頑張ろうとしているときに、「この先、揉めたらどうする?」なんて、わざわざ思わないだろうし、仮に思ったとしても言い出しにくいものです。
ただ、会社が動き始めると、少しずつ状況が変わってきます。
- 仕事を取ってくる人
- 実務を多く担当する人
- 会社のことで一番時間を使っている人
など、最初は同じだった立場でも、少しずつ差が生まれ、関係も少しずつ変化していきます。
3人で始めると、2対1になることもある
3人で会社で始めた場合、3人なので、どこかで必ず意見が分かれることがあります。
会社として何か決めないといけないときに、3人の意見が2対1に割れたとします。その時に「最終的に誰が決めるの?」となり、意見の対立が生まれてしまうかもしれません。
意外と設立したときは、ここまで具体的に考えていないことが多いですが、会社を経営すると、判断しないといけない場面が多々あります。
こういった判断が、軋轢なくスムーズに決定が行えるように、やはり最初の『取り決め』が重要です。
誰が中心に会社の意思決定を行い、誰が責任を持つのか、株式はどう持つのか・・・。
こういった話は、出来れば会社を作る前に一度しておいた方が良いです。
もちろん、「株式はこう持った方が良い」とか一律で言える話ではないですし、会社によって状況も違います。
ただそういった話以上に、こういう少し話しにくいことを、会社を作るときに3人で話せるかどうかが大切です。
仲が良いから話さなくて良い、ではなく、むしろ仲が良いからこそ『取り決め』について、綿密に話し合った方が良いと思います。
もしここで話せない場合、問題が出たときの方が、ずっと話しにくくなります。
ここで話せるかどうかが、先々の関係性に大きく影響してくると思います。
自己資金が少ない。だったら固定費も持たない
比較的若い方の会社設立で、よくみるケースがあります。
自己資金がそこまで多くないこともありますが、とにかく固定費を持たない経営や役員報酬も最初から大きくはせず、まずは案件をとって会社に売上を作ることを優先しているケース、最初からすぐに事務所は借りず、人も雇わずになるべく自分が今持っているものの範囲で小さく始めているケースなどです。
普段は、自宅や共有スペースなどでそれぞれに仕事をして、必要なときだけ集まるなど工夫もしています。
若い分、会社はこうあるべきという固定観念や、変なプライド等も少なく、今会社にとって必要最低限の範囲で事業を始めているように思います。
若い方の会社を見ていると、意外とこういう堅実な始め方をしていることが多く見受けられます。
まだ若いから・・・とあきらめなくて良い
20代で会社設立を考えている方の中には、
ということを気にされる方もいます。
もちろん、若ければ何とかなるという話ではありません。また、お金が少なくても問題ない、という話でもありません。
ただ、実際にご相談いただいた方たちを見ていると、限られた条件の中で事業を行う方法を考えていて、なるべく固定費をもたずに、小さく初めて1年・・・2年・・・と事業を進めて、大きくしていっています。
一方で、今回のケースのように友人同士で始めるのであれば、会社としての体裁よりも3人の内、「誰が何をするのか」「誰が決めるのか」「株式をどうするのか」などをしっかりと決め、体制を整えておく方が優先度が高いです。
今回のケースをまとめると
今回ご紹介したのは、20代で比較的若い方が、友人同士で会社を始めるケースです。
社会人経験や自己資金がまだそれほど多くなくても、最初から事務所を借りたり、人を雇ったりするのではなく、固定費をできるだけ持たずになるべく負担を減らして事業を開始していました。
その上で、会社が大きくなってきてから、事業の範囲を徐々に広げられていました。
こういった始め方をしている会社も多くあるので、あまり会社らしさにこだわらずに始めると、始めやすいかもしれません。
その時の注意点として、
複数人で始める場合には、役割や意思決定、株式、お金のことについて、あらかじめ決めておいた方が良いです。
仲が良いほど、どうしても後回しになり肝心な部分を言葉にして確認しづらかったりします。そして、実際に会社を始めると、徐々に関係性が変わることもあります。
だからこそ、まだ何も問題が起きていない設立前の段階で、一度しっかりと話し合うことをおすすめします。